都会であっても地方であっても看護師と患者のコミュニケーションは大切です。なぜコミュニケーションが大切なのかと言うと、まず患者の体調をチェックするという意味合いがあるからです。患者の健康状態は毎日チェックしますが、血圧の数値などデータだけで判断をするのは危険です。患者と会話をすれば元気があるのか直接チェックできますし、呂律が回っていないなどの異常もいち早く確認できます。次に、患者のストレスを軽減させるという意味合いもあります。病院に来ているということは体に何らかの不調を訴えている状態なので、大なり小なり不安を抱える人も少なくないです。そんな時に看護師が事務的な冷たい対応ばかりしていると、余計に不安になってしまうかもしれません。ただ、明るく笑顔でコミュニケーションをしてあげると患者は安心して病院内で過ごすことができます。ずっと一人で過ごしていると寂しい気持ちになりますし、病院が嫌いになってしまうのも問題です。
最後に、脳の機能を維持させる意味合いもあります。患者は基本的に高齢の方が多いですが、毎日頻繁に会話をしていないと脳の機能が衰えてしまうのです。もちろん会話をするだけで脳の機能が飛躍的に良くなる訳ではありませんが、ある程度維持させることはできます。とはいえ地方に看護師として転職した場合、会話はその地方の方言になるでしょう。元々その地方の出身だったり、住んだ経験があるのならば方言の聞き取りに問題はないかもしれませんが、そうでない方は高齢者の場合は話すことを理解するのにしばらく時間が掛かるかもしれません。しかし、その地方の方言を学んでおくことは、震災時など緊急の状況で患者の伝えたいことを正確に把握するのにとても重要であることが分かってきました。地方への転職をお考えならば、この「方言でほっこり」のような医療と方言に関するサイトもあったので読んでおいたほうが良いかもしれません。